前歯が噛み合わないため、細いものや薄いものを前歯で噛み切ることが難しくなります。そのため、舌を使って食べ物を押しつぶしたり、奥歯だけで噛んで食事をしたりする方も少なくありません。
「奥歯で噛めているから問題ない」と思われるかもしれませんが、実は開咬(オープンバイト)には、さまざまなリスクがあります。
ここからは、開咬(オープンバイト)によって起こりやすいリスクについてご説明します。
オープンバイトは、生まれつきの骨格だけが原因ではありません。
日頃の生活習慣や癖が、歯並びや噛み合わせに影響しているケースも多くあります。
幼少期の指しゃぶりが長く続いたり、舌で前歯を押す癖があったりすると、前歯が前方や下方に動き、上下の歯がうまく噛み合わなくなることがあります。
口呼吸の習慣があると、普段から口が開いた状態になりやすく、舌の位置も下がりやすくなります。その結果、歯並びや顎の成長に影響を与え、オープンバイトにつながることがあります。
上下の顎の成長バランスによっては、前歯がうまく接触せず、オープンバイトになる場合があります。このようなケースは「骨格性オープンバイト」と呼ばれます。
このように、オープンバイトにはさまざまな原因が考えられます。原因に合わせて適切な治療を行うことが大切です。
オープンバイトは、見た目だけの問題ではありません。噛み合わせの状態によっては、食事や発音、歯や顎への負担など、日常生活にもさまざまな影響を与えることがあります。
前歯が噛み合わないため、食べ物を前歯で噛み切ることが難しくなります。その分、奥歯に負担が集中し、歯への負担が大きくなることがあります。
前歯の隙間から空気が漏れることで、「サ行」や「タ行」などの発音がしづらくなり、滑舌に影響する場合があります。
前歯が噛み合わないことで、口元が開いて見えやすくなります。そのため、笑ったときの口元や歯並びを気にして、人前で思いきり笑えないなど、コンプレックスにつながることもあります。
噛み合わせのバランスが崩れていることで、顎に負担がかかり、顎関節症などにつながる場合があります。
オープンバイトの治療方法は、年齢や原因、症状の程度によって異なります。
歯並びだけでなく、舌癖や口呼吸などの習慣、顎の骨格なども考慮し、一人ひとりの状態に合わせて適切な治療方法を選択することが大切です。
オープンバイトの治療では、歯列矯正が一般的な治療方法の一つです。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正を用いて、歯を適切な位置へ動かし、前歯を含めた噛み合わせを整えていきます。
口腔筋機能療法(MFT)は、舌や唇など、口周りの筋肉を正しく使えるようにするトレーニングです。
舌で歯を押すなどの「舌癖」が原因となっている場合は、矯正治療とMFTを組み合わせることで、より安定した噛み合わせを目指します。
顎の骨格的な問題が大きく、矯正治療だけでは十分な改善が難しい場合には、顎の手術と矯正治療を組み合わせる「外科的矯正治療」が必要になることもあります。
どの治療方法が適しているかは、年齢や歯並び、噛み合わせ、骨格、舌癖などによって異なります。まずは精密な検査を行い、ご自身の状態に合った治療方法を検討することが大切です。
成長期のお子さまの場合、指しゃぶりや舌癖などの習慣を改善したり、成長段階に合わせた装置を使用したりすることで、症状の改善が期待できる場合があります。
指しゃぶりや口呼吸などの癖が気になる場合は、早めに歯科医院へご相談ください。
オープンバイトは、見た目だけでなく、食事や発音などの機能面、さらに歯や顎への負担にも関わる噛み合わせです。
原因やお口の状態を正しく確認し、一人ひとりに合った治療を行うことで、改善を目指すことができます。
「前歯が噛み合わない」「食べ物を噛み切りにくい」「発音が気になる」など、お口について気になることがありましたら、ぜひ一度当院へご相談ください。
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